腰痛とピラティス

2015年11月6日『MEDLEY』
「ピラティスで腰痛改善 ランダム化比較試験により検証」

以下、引用。

ピラティスを行うことで、腰痛や腰痛が原因で障害される日常生活(椅子に座っていられない、ベッドにずっと寝ているなど)が改善するという結果であった。

2015年1月原著論文
「ピラティスは、慢性腰痛患者の痛み、機能、QOLを改善した:ランダム化比較試験」
Pilates improves pain, function and quality of life in patients with chronic low back pain: a randomized controlled trial.
Natour J et al.
Clin Rehabil. 2015 Jan;29(1):59-68.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24965957

2015年7月には『コクランシステマティックレビュー』「腰痛へのピラティス」が発表され、「『低い』から『中程度』に効果的」という結論が出ました。

2015年7月2日『コクランシステマティックレビュー』
「腰痛へのピラティス」
Pilates for low back pain

以下、引用。

【著者の結論】
われわれは結果を比較してフォローアップした高品質のエビデンスを発見できなかった。しかしながら、ピラティスは痛みと不安定性に関して最小限の介入に比較すると「低い」から「中程度」に効果的であるという証拠は存在した。

2016年10月28日
「慢性非特異的腰痛に対するピラティスの効果:システマティックレビュー」
Effects of pilates on patients with chronic non-specific low back pain: a systematic review.
Lin HT et al.
J Phys Ther Sci. 2016 Oct;28(10):2961-2969.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5088161/

この研究では、ピラティスが痛みと機能障害に対してかなりの改善をもたらすことが判明しました。

ピラティスはドイツからアメリカ・ニューヨークに渡ってきたジョゼフ・ピラティスが1930~1940年頃にニューヨークのカーネギーホール近くで多くのバレエダンサーを指導して広まりました。ジョゼフ・ピラティスは医療資格を持っていませんでしたが、1983年にサンフランシスコの整形外科医が「ダンス・メディスン・クリニック(ダンサー専門外来)」を医療施設として初めて作った際にピラティス・メソッドを取り入れました。

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