耳穴:三焦、内分泌

耳甲介にある「三焦」の主治は、便秘・腹脹・上肢外側疼痛です。これは明らかに手少陽三焦経の意味のようです。「内分泌」の主治は、月経痛、月経不順、更年期症候群、にきび、三日熱マラリアです。

中国のデータベースで「月経痛」を調べました。

「耳穴の電鍼による子宮内膜症の月経痛のランダム化比較試験」
耳穴电针治疗子宫内膜异位症痛经的随机对照研究
金亚蓓 孙占玲 金慧芳
《针刺研究》 2009年03期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-XCYJ200903013.htm
耳电针组刺激耳穴子宫、皮质下、神门、内分泌等,体电针组刺激体穴天枢、气海、关元、三阴交、地机、子宫等

耳穴は「内生殖器(子宮)」「皮質下」「神門」「内分泌」というのは、一般的な配穴だと思います。

フランス式耳穴では内分泌を脳下垂体ポイント群と呼んでいます。下垂体前葉と下垂体後葉から成ります。下垂体前葉はプロラクチン・ポイント、ACTHポイント、TSHポイント、ゴナドトロピン・ポイントから成ります。

下垂体後葉はオキシトシン・ポイントがあり、ヴァゾプレシン・ポイントとほぼ同じ位置にあります。

中国の耳穴療法の場合、三焦、内分泌、皮質下が多く使われるのは理由があると思います。中国式耳穴の皮質下にあたる部分には、フランス式耳穴の「帯状回」「扁桃体」「海馬」があります。

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