情志病の経絡学基礎

2006年「情志病の経絡学基礎」
情志病的经络学基础
张建斌 王玲玲
《辽宁中医杂志》 2006年05期

南京中医薬大学、澄江鍼灸学派伝承工作室の張建斌先生と承淡安先生の系譜を受け継ぐ王玲玲先生の論文は本当にシビれます。怒・喜・憂・思・悲・恐・驚の七情、怒・喜・思・憂・恐の五志、魂・神・意・魄・志の五神などは現在、臓腑弁を中心に構成されていますが、鍼灸は経絡から考えるものであり、情志病を経絡についての古典から再考しようという野心的な論文です。

以下、引用。

伝統理論では、七情五志は五藏六府の機能に由来しており、臨床で情志病の治療では臓腑弁証が突出して強調される。しかし、鍼灸を情志病に運用するには、さらに経絡学の角度の認識と思考が必要となり、中国伝統医学理論の創成期である、古代の医学者たちは確実に情志病を経絡理論と結び付けていた。

経脈病だけでなく、絡脈病や奇経八脈病など経絡を総合的に分析されています。これは個人的関心と重なる部分ですので精読していくつもりです。

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