肩甲骨上角・肩外兪の気胸

 
2021年3月1日
「鍼治療の後の両側性気胸」
Miyuki Nishie et al.
BMJ Case report(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル症例報告)
 
 
以下、引用。
 
31歳の女性医師が鍼治療後に両側性気胸と診断された。彼女のBМIは16.9で、呼吸器疾患の既往歴や喫煙歴はなかった。鍼灸針は解剖学的に薄い肩甲骨上角の肩甲挙筋の停止部周辺で胸膜に到達した。我々の患者は、超音波スキャンで確定した皮膚と内臓胸膜の間の距離は22ミリメートルだった。
 
 
肩外兪で22㎜!
日本語文献では『臨床経穴局所解剖カラーアトラス』62ページに詳細な解説があります。膏肓は『鍼灸医療安全ガイドライン』では19mmで、私は教える人に丸暗記させていました。肝兪や魂門にいたっては危険深度14mmという文献もあります。
 
 
安全性向上のための局所解剖Q&A
第63回(公社)全日本鍼灸学会学術大会愛媛大会
全日本鍼灸学会雑誌
2015 年 65 巻 2 号 p. 64-78
 
 
2021年は各経穴の刺鍼深度も研究しようと思います。
 
 
「危険穴位臨床解剖学」
危险穴位临床解剖学
厳振国主編
第二軍医大学出版社
2008年06月
「実験針灸表面解剖学」
实验针灸表面解剖学-针灸学与表面解剖学影像学的结合
黄龍祥
人民衛生出版社
2007年04月
 
 
 
 

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