中国中医科学院の気功研究室主任、張洪林教授による気功の定義

 
2020年7月28日
「張洪林教授:気功を本来の姿に還す」
张洪林教授:还气功本来面目
 
 
以下、引用。
 
気功は数千年の歴史を持つというけれども、1955年以前は「気功」という統一された名称は存在しなかった。各自が練功するとき、呼吸・姿勢・意念など重点は異なるが、医学・儒学・道学・仏教・武術などで違うといっても、呼吸(吐納)、導引、食気、服気、静座、座禅、たんとう、練丹など異なる方法などに由来している。道教と武術に気功という言葉は出てくるが、これは今日の気功とは意味が異なる。
 
「気功」という名詞は1955年に北戴河気功療養院長の劉貴珍の命名によるもので、定義と統一がなされた。劉貴珍が各分野のリーダーたちの支持を得て気功を全国に普及したのは、気功業界の公然の事実である。
 
劉貴珍は当時、気功をどのように定義したのか。代表著作では、気功の「気」は呼吸を意味し、「功」は不断に呼吸と姿勢を訓練することを意味し、俗にいう「功夫」である。
 
 
上記の由来の紹介のあと、張洪林教授はさまざまな気功の定義を紹介して検討していきます。
 
2005年に劉天君教授が書かれた『中医気功学』では、調息・調姿・調心の「三調」が気功の定義とされましたが、張洪林教授は劉天君先生も批判して『黄帝内経』の記述から「調神入静」こそが気功の本質であると論じられています。これは気功を学術として研究している方々の間では、議論が必要な論点だと感じます。
 
 
 

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