張克鎮先生『元通鍼法』

2020年3月5日『新華網』
「科学雑誌『サイエンス』の期刊の合同事業(の 科学雑誌『Reseach』に掲載された論文で)、中医科学者である張克鎮は、生命空間は重要な医学的発見であり、中医治療の基礎科学原理を解読する」
《Science》合办期刊发布中医科学家张克镇重要生命空间医学发现,解读中医治疗基础科学原理


2020年3月4日『サイエンス』の期刊『Reseach』論文
「人体における生理的空間の重要性と医学的含意」
The Significance of Physiological Spaces in the Body and Its Medical Implications
Kezhen Zhang
Resaach Volume: 2020
Published: 4 March 2020
https://spj.sciencemag.org/research/2020/7989512/


一流科学雑誌『サイエンス』の期刊雑誌『リサーチ』に生理的空間と経絡に関する論文が掲載されました。北京泰済堂中医医院の張克鎮先生の論文です。

以下、引用。

『Reseach』は科学雑誌『Science』の唯一の期刊雑誌であり、内容は人工知能AIや情報科学、生物学と生命科学、エネルギー研究、環境科学、新材料研究、機械科学と工学、ナノテクノロジー科学、ロボット工学など技術研究と応用科学、学際分野で最新のブレイクスルー研究の成果が掲載されている。

作者紹介:張克鎮は北京泰済堂中医医院の総院長であり、生命空間学説を作った。人体の空間の視点から生命構造や生命病理のルールを分析し、中医理論と現代科学の方法論を平行して解読して発展させ、循源医学システムをつくり、疾病原因から疾病の解決方法を研究している。
代表著作は『生命空間論(2006年)』『健康革命(2004年)』『病気の真相(2010年)』『医学の正道(2012年)』『医療の背後( 2016年)』などである。

張克鎮先生の元通針法はユニークです。

「元」とは生命の元であり、生命の体です。通は通じて塞がっていない状態であり、生命の用です。
http://www.wujue.com/zljs/zljs/zhenci/201006/37338.html

元通鍼法が論じるには、伝統的な穴位は疾病治療で最良の選択ではありません。疾病は空間の閉塞が引き起こし、組織構造はそれに応じて変化し、内臓病なら相関する部位に阻滞点、阻滞区を形成する。治療の際に鍼は流れを疏通するのに理想的な治療作用を引き起こす。
http://www.wujue.com/zljs/zljs/zhenci/201006/37338_2.html

元通鍼法は、ツボを選ぶ際に伝統中医鍼灸の複雑な弁証論治システムを用いない。施術者の手の感覚と病人の反応を根拠として治療部位をとり、ツボ穴位などの既定の決められた制約にとらわれることなく鍼刺して人体の空間を通じさせ、人体の正常な機能を回復させるかどうかに成否がかかっており、理解しやすく、普及しやすい。

施術者の手の感覚と病人の反応を根拠として、既成のツボにとらわれずに治療する鍼は、某国伝統鍼灸に似ているような気がします。

元通鍼法の取穴には2つの特徴がある。一つは局所取穴を避けることである。なぜなら、多くの疾病では病巣の場所の皮膚や組織は本来、脆弱であり、鍼灸刺激を組織に再び加えることで組織に損傷が生じるからである。

2つ目は、重要器官の存在する体幹部や頭顔面部に取穴しないため、鍼治療のリスクが大幅に軽減する。具体的には四指の肘から先、膝から下の部位を選択する。医療の安全性が高く、病人が受けるのをさらに容易にする。

肘から先、膝から下の治療部位を使う鍼は、 某国伝統鍼灸に、さらに言うと私が研究している針刺法にものすごく似ている気がします。

私はセミナーなどで、「現代は結果的に薬物治療の副作用を鍼灸で治療していることが多いです」と言ってきました。医師法や薬事法がありますから、患者さんに対しては西洋医薬の副作用についていっさい言及しませんが、結果的に西洋医薬の副作用を治療していることを多く経験しています。

張克鎮先生も同じ意見のようです。

張克鎮によれば、医原病・薬物性の疾病が来ることは多く、多くは不適切な診断と治療によって起こる。 現代は症状に対する間違った診断と治療のために病気の根本原因を治さず、同時に薬物副作用を引き起こして新しい病気となることが多いとのことである。
http://www.zhongguotuijie.com/…/zy…/zywh/2018/1217/6004.html

張克鎮先生の「泰済中医医院」の名前は、易経の「泰」卦の「否極泰来:不運が極まると幸運がめぐってくる」と「既済」卦の「水火既済:陰陽・水と火が交わり交通する」に由来するそうです。

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