アメリカ環境保護庁による農薬クロルピリホスの禁止

 
2021年8月20日
「アメリカ政府環境保護庁は子どもの神経学的ダメージを起こす農薬を禁止した」
 
 
2021年8月18日に『ニューヨークタイムズ』も報道しましたが、有料になります(E.P.A. to Block Pesticide Tied to Neurological Harm in Children)。
 
 
以下、引用。
 
1965年以来使用されている一般的な農業用農薬であるクロルピリホスは、バイデン政権と環境保護庁(EPA)によって禁止された。農薬はIQの低下、記憶喪失、注意欠陥障害など、子供の神経学的損傷に関連している。農薬にさらされた妊婦は否定的な出産結果をもたらす可能性がある。
 
クロルピリホスは米国ではもはや食品に使用できない。クロルピリホスは最も一般的に使用される農薬の1つであり、通常、トウモロコシ、大豆、リンゴ、ブロッコリー、アスパラガスなどに使用される。
 
 
日本ではクロルピリホスは禁止されていません。
 
子どもの知能IQが1950年代以降、低下し続けていていることが科学的調査で明らかになっています。日本では1990年代以降、ADHDと学習障害の数が6倍になっています。
 
今、世界中で不妊症が大流行し、先進国では男性の精子が激減しています。なぜ、このように重要な情報が報道されたり、日本の医学の世界で議論にならないのか、本当に不思議です。
不妊治療をしている先生方に農薬のクロルピリホスが知られていないのは本当に不思議です。
 
 
2012年、米国小児科学会が「子どもの農薬の曝露」という論文の中で、以下のように論じています。
 
以下、引用。
 
複数のケース・コントロール研究と証拠が、殺虫剤には脳腫瘍と急性リンパ性白血病の危険性があることを支持している。
 
アメリカでのコホート研究によれば、出生早期に有機リン酸エステル農薬にさらされることは、IQ知能指数の減少と注意欠陥や多動障害や自閉症などの異常行動と関連している。
 
 
「子どもの農薬の曝露」
Pesticide Exposure in Children
PEDIATRICS
Vol. 130 No. 6 December 1, 2012 pp. e1757 -e1763
 
 
子どもに学習障害を起こす殺虫剤、クロルピリフォスはドイツ帝国で開発され、ナチスが第2次世界大戦中にナチスのメンバーたちの名前をつなげた有機リン化合物の神経ガス、サリンとして軍事転用され、戦後はダウ・デユポンによってアメリカで販売され、アメリカ中に学習障害・発達障害をひろげてきました。
 
 
ダウ・ デュポン のデュポン財閥はマンハッタン計画に参加してプルトニウムの精製を行い、日本にデュポン製の原爆を落とした企業です。ダウ・ケミカルはモンサントと共に枯葉剤を開発し、ベトナム戦争でナパーム弾を売りまくった企業です。
 
原爆のデュポンとナパーム弾のダウが悪魔合体してダウ・デュポンという大企業になりました。モンサントは四日市喘息を起こした三菱化成モンサントの親会社で、枯葉剤の成分を使って作ったのが除草剤のラウンドアップ(グリホサート)です。
 
農薬、殺虫剤、除草剤のおおもとをたどると神経ガスや枯葉剤などの軍事兵器がでてくるのはなぜでしょうか。
 
 
東京都の2016年の残留農薬調査では、全ての輸入かんきつ類からクロルピリホスが検出されています。
 
 
輸入農産物中の残留農薬実態調査(平成27年度)-果実類-
殺虫剤では、有機リン系殺虫剤のクロルピリホスが3種23作物の全果から痕跡~0.15 ppm検出された。
 
 
 

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