【BOOK】『ナチュラル薬膳』

神戸三宮センター街の「デルパパ」で、槇玲(まり)先生プロデュースの「パスタDEめぐり薬膳」を食べました。春菊ソースなど繊細な味で美味しかったです。

槇玲先生は、邵輝先生も協力された『Natural yakuzen(ナチュラル薬膳) スーパーでそろう食材だけでつくるがんばらないわたしの薬膳レシピ』(本の泉社2008年)を出版されています。

わたしは日本語では、この『Natural yakuzen(ナチュラル薬膳)』と伍鋭敏先生の『薬膳―老化を防ぎ健康を保つ料理の芸術』(東京書籍1990)、中国語では北京中医薬大学、翁維健教授の『中医飲食営養学 供中医養生康復専業用 (高等医薬院校試用教材)』を推薦しています。

翁維健先生は、1982年に初めて「薬膳」という言葉を造られました。

「医食同源の思想-成立と展開 」
真柳誠
『しにか』9巻10号72-77頁、1998年10月
https://square.umin.ac.jp/mayanagi/paper04/sinica98_10.htm

以下、引用。

現在の意味で使用した最初は、北京中医薬大学の翁維健氏が八二年に出版した『薬膳食譜集錦』だったと本人が述べている。のち薬膳を称し、むやみに生薬を料理に加えて効能をうたう風潮が生じた。困惑した翁氏らは医療機関における伝統的食事療法を中医栄養学、一般社会の保健食を功能食品と呼び分けるよう提唱している。

「料理に生薬をむやみに加える」のは、本来の伝統医学ではありませんし、美味しくありません。フカヒレやツバメの巣やアワビなどの高級食材を年に1回、高級中華料理店で食べるのが「薬膳」という風潮は絶対に間違っています!現代なら「スーパーでそろう食材」を賢く使うのが本筋だと個人的には思います。

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