銀杏とイチョウの生命力と補気

YouTubeで邵輝先生の 「【妊活のための体づくり】秋の薬膳」で銀杏が紹介されていました。
 
 
銀杏は漢方では「白果」とよばれ、秋にできるので肺に効いて、咳止めになります。
 
イチョウは「生きた化石」と呼ばれ、約2億9,900万年前から約2億5,100万年前のペルム紀や
約1億9960万年前から約1億4550万年前のジュラ紀のイチョウの化石も出土し、恐竜と同じ時代を生き抜いた唯一の樹木です。
 
約1億4500万年前から約6600万年前の白亜紀は恐竜の世界でしたが、6,568万年前、メキシコのユカタン半島に巨大隕石が落下して地球上の恐竜が絶滅しました。この「5度目の大絶滅」を生き抜いたのがイチョウなのです!
 
 
イチョウは火事に強いために、防火林としてお寺に植えられます。
応仁の乱を超える大火事となった「京都・天明の大火」という大惨事の際に、京都の本能寺の「火伏せのイチョウ」が火事から人々を守ったという伝説があります。イチョウによる防火林は昔の人の知恵です。
 
 
関東大震災の際も、東京が焼け野原になった際に、炭化したイチョウが次々と芽吹いたそうです。湯島聖堂では、関東大震災の火事で炭化した跡を残すイチョウがいまも成長を続けています。
 
東京の杉山和一の杉山神社には、東京大空襲で炭化した跡の残るイチョウが生きています。炎の竜巻である火災旋風が襲った地獄の光景をイチョウは生き抜いたのです。
 
 
イチョウの生命力の驚異は、広島原爆の被爆イチョウです。
 
 
2019年8月6日『インバース』
「広島原爆から73年がたったが、イチョウの木は成長し続けている」
 
1923年、東京のすぐ南でマグニチュード7.9の壊滅的な地震が発生し、東京は炎上した。
数カ月のうちに、人々は奇妙なことに気づき始めた。他のすべての木が枯れる間、イチョウはゆっくりと再び成長し始めた。樹皮と木の外輪は焦げていたが、その細胞は生きていた。
 
1945年8月、広島のイチョウの木は葉でいっぱいだった。原爆の熱は瞬時にイチョウの葉をすべて消失させた。枝も完全に焼け焦げた。
 
現在、記録されている広島の被爆イチョウは、爆心地から2,200メートル以内に立って生きている。被爆イチョウは大量の放射線を被ばくし、黒い雨をあびた。死の灰が何日も降り注いだ。地球の歴史で最も過酷な状況にも関わらず、生き抜いたのだ。
 
 
地球上の生き物の95パーセントを一掃した白亜紀の大絶滅、関東大震災や東京大空襲、広島原爆をイチョウは生き抜きました。地球上で2億年以上、サバイバルし続けたイチョウは奇跡の存在なのです。生命の存在そのものです。
 
ギンナンを食べることは、イチョウの生命力を体内に取り込むことだと思います。
 
 
 

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