数千年伝わる中国伝統医薬の特別展

 
 
以下、引用。
 
中国四川省の成都博物館で17日、「中国医学の美を見つける‐中国伝統医薬文物特別展」が開幕した。数多くの展示品を通し、中医薬が数千年にわたって受け継がれてきた理由や病気の治療方法を紹介している。
 
同展は中国伝統の医薬文物をテーマに、故宮博物院や中国社会科学院考古研究所、上海中医薬大学など国内数十の機関が所蔵する展示品300点余りを一堂に展示している。
 
展示品の中には河南省安陽市の殷墟から出土した亀甲、湖南省長沙市馬王堆漢墓の帛書、成都市老官山漢墓の竹簡「天回医簡」、甘粛省武威市の医薬簡牘(かんどく)、河南省洛陽市竜門石窟の石刻、敦煌莫高窟で見つかった医学書の複製品、河北省保定市満城漢墓の投薬器、陝西省西安市何家村窖蔵の薬箱など、貴重な文化財が数多く含まれている。
 
展示は五つのエリアに分かれ、殷墟、馬王堆漢墓、老官山、何家村など、多くの重要な考古学的発見を含んでいる。老官山漢墓から出土した天回医簡と経穴漆人からは、中医学における鍼灸学の成果が見て取れる。馬王堆漢墓から出土した養生方は、世界に現存する最古の養生学の文献の一つで、敦煌文書には世界最古の国家薬典「新修本草」のほか、世界最古の食事療法の専門書「食療本草」が含まれている。
 
 
 
殷墟は1928年頃に発掘が始まったのですが、日本の偉大な中国史家、宮崎一定先生でさえ、1970年代でも殷の実在を否定されていたそうです。殷墟から発掘された亀甲はみてみたいです。
 
 
1972年に馬王堆漢墓からシルクに書かれた帛書(はくしょ)として『五十二病方』『陰陽十一脈灸経』『足臂十一脈灸経』が発見されました。
 
2012年に老官山漢墓より『六十病方』や経絡漆人が発掘されました。
 
1972年に甘粛省武威市から武威漢代医簡が発掘されました。肺兪や三里などの穴名が書かれているそうです。
 

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