少而精:陳応龍先生の少数配穴

 
 
『陳應龍針灸醫案』
陳應龍著  宇光出版社1981
 
 
陳應龍先生は承淡安先生に鍼灸を学び、94歳まで生き、80歳の時に『陳応龍鍼灸医案』が医案集(症例集)として出版されました。この時点で臨床経験50年以上です。
 
『陳應龍針灸醫案』の目次を見ると、「こんな難しいのは診たくないな」と思わずつぶやいてしまうような症例ばかりです。昔の鍼灸のベテランの先生は、こんな難しい症例ばかり見ていたのですね。
 
しかし、難病に対して、陳応龍先生の配穴は一穴やニ穴の少数配穴で、弁証は非常に論理的です。まさに名人の棋譜です。陳先生の医案を読むと、師匠の承淡安先生の偉大さが少しずつ理解できてきました。
 
 

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