澄江鍼灸学派:アメリカ鍼灸の誕生とロサンゼルス・香港・ボストン

 
 
2016年スティーブン・ローゼンブラット著
「アメリカの鍼の誕生」
‎Steven Rosenblatt
BalboaPress (2016/9/6)
 

 
 
蘇天佑先生は1973年からアメリカでスティーブン・ローゼンブラットに教えます。
個人的には曽天治先生や蘇天佑先生のエピソードを期待して読んでいるのですが、1968年の話から始まります。
 
 
UCLAの大学院生だったスティーブン・ローゼンブラットとアメリカ生まれのマーシャル・ホーは、公園で趙金石先生に出会い、太極拳を学ぶところから話が始まります。
 
樊蓥先生が書かれています。
 
2016年アーサー・イン・ファン著
「ドクター・ギム・シェック・ユー:アメリカ鍼教育と中医学の父」
The legendary life of Dr. Gim Shek Ju, the founding father of the education of acupuncture and Chinese medicine in the United States
Arthur Yin Fan
J Integr Med. 2016 May;14(3):159-64.
 
 
趙金石先生の息子はアメリカ人になりたがり、鍼を学ぼうとしませんでした。
そこで、スティーブン・ローゼンブラット先生はロサンゼルスのチャイナタウンに通い、趙金石先生の鍼の助手として抜鍼などを担当しました。
1969-1971年の3年間、鍼と太極拳の徒弟として助手を務めます。
 
 
趙金石先生は「スティーブン・ローゼンブラットには自分が伝えられることは全て伝えた。スティーブンにはもっとハイレベルで鍼を学んでほしい」と望んで、香港にスティーブン・ローゼンブラットを連れていき、蘇天祐先生を紹介したそうです。
 
UCLAカルフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の麻酔科で、蘇天祐先生は特別ビザで鍼灸を普及しますが、1972年の鍼麻酔ブームの中でチャイナタウンで働いてた趙金石先生は逮捕されます。
 
 
スティーブン・ローゼンブラット先生と曾天治先生は拠点をマサチューセッツ州ボストンに移し、ここで蘇天祐のジェームズと、スティーブン・ローゼンブラットのスティーブンをとったジェームズ・スティーブン・アキュパンクチャー・センターから、マサチューセッツ州ボストンのニューイングランド・スクール・オブ・アキュパンクチャーが設立されていきます。
 
 

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