アメリカの鍼の保険

 
 
2022年1月11日 『アメリカ医師会雑誌(JAMA)オープンネットワーク』
「2010年から2019年の鍼の保険カバーのトレンド」
Molly Candon, PhD et al.
JAMA Netw Open. 2022;5(1):e2142509.
 
 
以下、引用。
 
付加的なエビデンスは、鍼を含む補完代替医療が慢性腰痛の患者の保険支払いの総金額を減少することと相関していることを導き出している。
 
1344人の鍼灸使用者のうち、922人(68.6%)が女性、251人(18.7%)がアジア人、85人(6.3%)が黒人、201人(15.0%)がヒスパニック、768人(57.1%)が白人であった。
 
 
男性と女性では女性が68パーセントを占め、白人が57.1パーセントを占めるなど、いままでの調査からの「女性が多く、白人が多い」傾向は一貫しています。 
 
2010年と2019年を比較すると、鍼を受ける人は増えているのですが、アメリカでは慢性腰痛のみが保険適応のため、保険を使いにくく、患者さんは実費で支払う傾向が読み取れます。
 
 
 
2016年8月4日 スイス・ドイツ語圏最大の日刊紙『ターグス・アンツァイガー』
「補完医療は、未熟な問題を持っている」
Die Komplementärmedizin hat Nachwuchsprobleme
 
 
以下、引用。
 
ほとんどの医師による補完医学の方法、中医学の鍼は、2014年から2015年にかけて保険支払いが10パーセントも減少した。
 
 
これは、スイスの保険会社の資料からの鍼の売り上げの分析です。
 
2011年からスイスでは代替医療の中医学鍼に保険が使われるようになり、ホメオパシーと中医学の鍼の利用者は減少しました。
 
データ分析して面白かったのは、上位10パーセントぐらいの施術者が、スイスでの鍼の売上の半分くらいを占めていたことです。
 
 

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