塩サウナ

 
 
2022年2月11日 『Mt. Airy News』
「アキュパンクチャー・ウェルネスはドライ・ソルト・セラピーを提供する」
 
 
以下、引用。
アキュパンクチャー・ウェルネスは最近、アメリカとヨーロッパのSPAで人気のハロセラピー(ドライ・ソルト・セラピー)を導入した。
 
週に4人もドライ・ソルト・セラピーを求める患者が来たとき、私は塩サウナ療法に需要があることがわかった」と認証鍼師で東洋医学医師のダイアン・ミルハンは述べる。
 
塩の微粒子は呼吸の懸念を助けるために肺の奥深くまで浸透するが、吸入されていない粒子は皮膚の状態と戦うために体に吸収される。
 
 
ハロセラピーは、1843年にポーランドの医師、フェリックス・ボコウスキーが塩鉱山の労働者が呼吸器や皮膚の問題を持っていないことに気づいて提唱した代替療法です。
 
ソ連・東欧でスペレオセラピー(洞窟療法)として発達しました。1969年にチェコスロバキアで発達し、小児喘息に効果があるという研究が発表されます。
 
1981年、旧ソ連にスペレオセラピーのセンターができて、1985年にチェコスロバキアの政府公認の治療法として認可されました。
 
 
2020年ルーマニア
「アレルギーと喘息の冬の運動とスペレオセラピー:ランダム化比較試験」
Winter Exercise and Speleotherapy for Allergy and Asthma: A Randomized Controlled Clinical Trial
Johanna Freidl
J Clin Med. 2020 Oct; 9(10): 3311.
Published online 2020 Oct 15.
 
 
フィンランド式のドライ・サウナについては、フィンランドやスウェーデンで多くの科学的研究があります。
 
 
2018年「ドライ・サウナ風呂の臨床効果:システマティックレビュー」
Clinical Effects of Regular Dry Sauna Bathing: A Systematic Review
Joy Hussain et al.
Evid Based Complement Alternat Med. 2018;
Published online 2018 Apr 24.
 
 
ドライサウナ風呂の機序は、ヒート・ショック・プロテイン(HSP)と一酸化窒素ですから、灸とそっくりです。
 
フィンランドやスウェーデンのサウナ研究を読むと、「サウナが心臓疾患に悪いというのは逸話であり、むしろ温熱療法は心臓に良い」という認識があります。
 
 
2019年「サウナ風呂は心臓突然死を防ぐか?エビデンスのレビュー」
Is sauna bathing protective of sudden cardiac death? A review of the evidence
Jari A Laukkanen et al
Prog Cardiovasc Dis. May-Jun 2019;62(3):288-293.
 
 
2008年『心不全』
「温熱療法:心不全の治療の可能性」
Thermal Therapy: A Viable Adjunct in the Treatment of Heart Failure?
Tofy Mussivand
Volume14, Issue4July/August 2008 Pages 180-186
 
※特筆すべきは、温熱療法は心不全患者に強力な抗不整脈効果ももたらした。
 
 
日本でも2020年4月より和温療法が心不全に「ひっそりと」保険収載されています。温熱療法の作用機序とエビデンスは研究する価値がありそうです。
 
 
2021年1月19日『日経メディカル』
「ひっそりと保険収載されていた和温療法ー心不全パンデミック対策の一助になることを期待」

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