カメ鍼

「ケガしたカメはノース・カロライナ州レスキューチームの鍼治療を受ける」
Injured turtles receive acupuncture therapy from NC State rescue team


昨年から、個人的に盛り上がっているのは「カメ鍼」です。
ちなみに大阪の小児鍼を調べた際に、
堺の「かめ鍼」、岡島の「うさぎ鍼」というネーミングを知ったのですが、これは子どもたちのためにかめやうさぎを飼っていたことからついたネーミングのようです。運送会社が「クロネコ」や「ペリカン」「カンガルー便」「アリさん」などを使う前に使っていたので、昔の鍼灸師はいまと違って商売上手だったようです。

以下、引用。

いま、ノース・カロライナ州レスキュー・チームのボランティアは鍼を使ってカメを治療している。

小さな鍼を、手足の特定領域に戦略的に配置している。

カメのガーファンクルは車にひかれて運ばれてきた。彼は疼痛緩和と食欲を取り戻すために鍼を受けた。カメのワンダは犬にかまれて連れてこられた。

獣医の彼女は、ヒトとウマのツボの知識からカメのどこに鍼をするかを決める。「私は解剖と経絡、神経走向から治療穴を決めようとしている。できるだけ動物の標準経絡経穴を手に入れようとしているが、存在しない場合は、解剖学から刺すツボをみつける」とハリソンは言う。

獣医鍼を研究してきての疑問の一つが解決しました。

私も北京の書店で動物実験で使われるラットやマウス、ウサギの経穴図がのった獣医鍼灸本をあるだけ全部、購入したことがあります。動物の経穴人形も全て購入しました。しかし、最近の海外のフクロウやカメ、トラ、ハクチョウ、キリンの獣医鍼をみて疑問でした。

カメ鍼と獣医鍼について、2013年に抱いた疑問を思い出しました。
 

2013年5月13日CBSニュース
「クインシーで海亀の鍼治療(Sea Turtles Get Acupuncture Treatment In Quincy)」
※マサチューセッツ州ニューイングランド水族館でウミガメが関節の感染症で鍼治療を受けたニュース。

2013年6月9日ハフィントン・ポスト
「イスラエルでペダンというスマトラタイガーが鍼治療を受ける(Pedang The Sumatran Tiger Undergoes Acupuncture In Israel)」
※イスラエル、テルアビブのスマトラ虎が抗生物質で長年治らなかった耳の慢性感染症で鍼治療を受ける。

2013年9月29日
「フィラデルフィア動物園で鍼の実験(Phila. Zoo experimenting with acupuncture)」
※アメリカのフィラデルフィアで白鳥のみずかきの悪性の感染症で3倍か4倍の大きさに腫れたのを鍼で治療している。

2013年の獣医鍼灸のニュースでは、全て慢性感染症の治療で鍼が使われていました。
9年前のわたしの常識では「慢性感染症に鍼を使うのか」と驚愕した記憶があります。
これは、海外の獣医鍼灸では常識なのでしょうか。9年前のわたしの疑問はまだ解決されていません。

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