肥満細胞と抗ヒスタミン剤

2022年2月22日 カリフォルニア大学
「抗ヒスタミン剤はロング・コビットの治療に役立つとカリフォルニア大学アーヴァイン校の症例報告は述べる」
Antihistamines show promise in treating long COVID-19 symptoms, UC Irvine case report says
February 22, 2022
https://www.universityofcalifornia.edu/…/antihistamines-sho…

現在、鍼と肥満細胞は研究のホットスポットの一つで、鍼とアストロサイト星状細胞あるいはミクログリア炎症が最先端の話題ですが、2021年6月から7月の『ネーチャー』でロング・コビットの機序として取り上げられたのは、まさに脳内のアストロサイト、ミクログリア細胞による神経炎症がロング・コビットのブレイン・フォグ(脳の霧)のメカニズムではないかという問題でした。西洋医学の最前線と鍼の治効機序の最前線は重なっているように感じます。

症例報告の一人目の症例の女性は、チーズを食べたことによるアレルギー症状に抗ヒスタミン剤を用いて、運動に耐えられないこと、胸痛、頭痛、皮膚の発疹と内出血が改善し、健康を90パーセント取り戻しました。

2人目の女性は関節痛、腹痛、コビットしもやけで処方された抗ヒスタミン剤が切れたために市販の別の抗ヒスタミン剤を使ったところ、倦怠感と認知障害が改善したことに気づき、いまでは95パーセント回復しているそうです。

2022年2月7日 カリフォルニア大学アーヴァイン校
「ポスト急性コビット感染への抗ヒスタミン剤」
Antihistamines for Postacute Sequelae of SARS-CoV-2 Infection
Melissa D.Pinto et al.
The Journal for Nurse Practitioners
Available online 7 February 2022

2021年10月には、ワシントン大学医学部がロング・コビットと肥満細胞の関係を指摘する論文を感染症国際雑誌に発表しています。

2021年10月
「ロング・コビットでは肥満細胞活性化症状がみられる」
Mast cell activation symptoms are prevalent in Long-COVID
Leonard B.Weinstock
International Journal of Infectious Diseases
Volume 112, November 2021, Pages 217-226

https://www.universityofcalifornia.edu/…/antihistamines-sho…

 
 
 
 

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