ロング・コビット研究

2022年2月28日『ワシントンポスト』
「ロング・コビットとは何か。現在のリスク・症状・リカバリーの理解」
What is long covid? Current understanding about risks, symptoms and recovery.

まず定義ですが、WHOは3カ月、アメリカCDCは4週間と「定義は混乱している」のが現状です。

以下、引用。

ロング・コビットは「臨床的診断」であり、検査は存在せず、研究所も存在せず、それを診断するための画像診断法も存在しない。

研究の図面はいちおうは存在し、専門家の推定ではロング・コビットのパーセンテージはヒトケタの数パーセントから、30%、あるいは40%、あるいは50%以上の幅がある。

アメリカだけで基本的に8,000万人のコビット感染者がいて、そのわずか1%であっても80万人を意味している、率直にいって、そのリスクは過小評価されている。

1月に出版された査読論文は、リスク・ファクター危険因子を特定した。「Ⅱ型糖尿病」「ウイルスRNAが多かったこと」「血中エプスタイン=バー・ウイルスの存在」「特殊な自己抗体があり自己を攻撃するという自己免疫疾患状態」の4つである。

2022年1月24日 『セル』
「複数のコビット19感染後の後遺症予測因子」
Multiple early factors anticipate post-acute COVID-19 sequelae
Yapeng Su et al.
Cell
Published:January 24, 2022

EBウイルスの存在は重要情報だと感じました。

以下、ワシントンポストより引用。

ワクチン接種の状態が潜在的に役割を果たすかどうかについての研究が行われており、ワクチン接種を受けることがロング・コビットを発症するリスクを下げるのに役立つ可能性があることを示唆するデータがいくつかある。

2022年2月15日 イギリス政府プレスリリース

英国保健安全省庁(UKHSA)のレビューは、ワクチン接種が非ワクチン接種者よりもロングコビットになることが少ないことを示している。

英国保健安全省庁(UKHSA)は2021年10月にスタートしたイギリス政府機関であり、公衆衛生と国家安全保障を業務としてイギリスの全ゲノムデータを管理する省庁です。ロング・コビットの調査をしていると、未来社会に迷い込んだような感覚があります。

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