原発性不眠症の鍼の論文

『コクラン・チャイナEBМセンター』の原発性不眠症の鍼の論文

2022年4月20日 『ニューロロジー・ライブ』
「いくつかの鍼治療は原発性不眠症の睡眠クオリティ・スコアを改善した」
Several Acupuncture Therapies Improve Sleep Quality Scores in Primary Insomnia

以下、引用。

研究者は、22の研究で鍼に関する深刻な有害事象を見つけることができなかった。ツボへの埋め込み、耳鍼と体鍼の組み合わせ、電気鍼とツボがもっとも有望だった。

著者の甘粛省・蘭州大学のエビデンス・ベースド・メディスン・センターの葛龍博士は、コクラン中国ネットワークのメンバーです。中医学ではなく、西洋医学のEBМの専門家です。今後も蘭州大学は要注目です。

2022年5月 葛龍著『睡眠医学』

「原発性不眠症への複数の鍼治療の比較:ランダム化比較試験のシステマティックレビューとネットワーク・メタアナリシス」
Comparative effectiveness of multiple acupuncture therapies for primary insomnia: a systematic review and network meta-analysis of randomized trial
Long Ge et al. 
Sleep Medicine Volume 93, May 2022, Pages 39-48
https://www.sciencedirect.com/…/a…/abs/pii/S1389945722000880

【結論】
中程度から低い確度のエビデンスにより、複数の鍼治療が不眠を印象的に改善し、特にACE(ツボへの埋め込み)、AP+МA(耳鍼+体鍼)、そしてEA+APA(電気鍼+ツボ)がもっとも有望だった。

個人的意見では、原発性不眠症こそ認知行動療法が最も適応のような気がします。

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