老官山『天回医簡』の出版

2022年5月13日
「(司馬遷『史記』扁鵲倉公列伝の)扁鵲と倉公の医書『天回医簡』が今年、出版され、8種類の珍しい医書が初めて発売される」
扁鹊、仓公所传医书《天回医简》今年出版 !8种珍贵医书将首度面世
http://www.wfcms.org/show/22/3933.html

2012年、中国・四川省成都市金牛区天回鎮の老官山漢墓より、経絡人形「経絡漆人」や『脉书·上经』『脉书·下经』『逆顺五色脉臧验精神』『犮理』『刺数』『治六十病和齐汤法』『疗马书』『经脉』などの医書が発見されました。

『脈書・下経』には十二経脈の循行と病候が書かれているようです。
 

1973年にいわゆる『馬王堆医書』と呼ばれる『陰陽十一脉灸経』『足臂十一脉灸経』や『五十二病方』が発見されました。

1983年に『張家山漢簡』が出土し、『脈書』には霊枢・経脈篇の原文になる部分が含まれていました。

2012年に出土した老漢山漢墓の『天回医簡』には『六十病方』が含まれ、画期的なのは『鵲(へんじゃく)』の医学論が含まれていたことです。また、経絡人形「経絡漆人」が出土します。

2022年に老官山漢墓の『天回医簡』が出版されます。『黄帝内経素問』や『霊枢』よりも古い経脈の走向や経絡病を知ることで、経絡学説がどのように形成されてきたかが明らかになってきました。

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