食が発がん性のある除草剤に汚染されている

CDC（米国疾病予防センター）の研究は除草剤、ラウンドアップブランドで知られるグリホサートを尿サンプルから発見した。

アメリカの健康な子どもと大人の尿サンプルの80パーセントからガンと関係がある除草剤が発見され、科学者たちは「不安になる」「心配させられる」と述べる。

CDCのレポートによると、アメリカ人2,310の尿サンプルのうち1,885サンプルでグリホサートが検出された。

「子どもたちは、体重比から大人よりも除草剤に影響されており、水を飲んだり、食べ物や呼吸の空気から、グリホサート成分を取り込んでいる」

以前、担当していたプロ向けの薬膳講座でも除草剤について話しましたが、東洋医学の知識だけでなく、イチゴが農薬で汚染されている事実を伝えないと、食と健康を語るプロフェッショナルとして不誠実ではないかと思ったからです。

2018年4月30日　イギリスの新聞『ガーディアン』
「除草剤(グリホサート=ラウンドアップ)がグラノーラやクラッカーから発見されたことがFDA内部Eメールで判明した」
Weedkiller found in granola and crackers, internal FDA emails show

FDAは2年間もグリホサートの食品サンプルをテストし続けているが、公式結果をいまだに発表しない。

「小麦クラッカー、グラノーラ、シリアルとコーンミールを家から追い出した。すべてに除草剤のグリホサート=ラウンドアップが含まれていたから」とFDAの化学者、リチャード・トンプソンは同僚への昨年のグリホサートに関するEメールで書いた。トンプソンはFDAのアーカンソー実験室を基点にしており、サンプルで唯一グリホサートを含まない食材はブロッコリーだったという。

『ガーディアン』の報道後、米国でも報道がありました。
　

2018年8月16日　アメリカ『CBSニュース』
「ガンと関係のある除草剤が子どもの朝ごはんから検出された」
Weed-killing chemical linked to cancer found in some children’s breakfast foods

アメリカの子どもたちの朝ごはんになるシリアル、グラノーラ、チェリオやスナックバー45種類中31種類からモンサントの除草剤、ラウンドアップ（グリホサート）が検出されたという大ニュースです。しかもアメリカ政府機関、FDAは2年間もこの情報を隠蔽していました。

以下、引用。

45種類中31種類の製品で、科学者たちが子供に安全とみなしている量よりも高レベルの殺虫剤が含まれていた。

WHOはグリホサート（ラウンドアップ）を発がん性があるとしており、カリフォルニア州は発がん性がある化学物質に分類している。

WHOはグリホサートの発がん性を認めましたし、2017年、カリフォルニア州とフランスがグリホサートは発がん性があるとして使用を禁止しました。

2017年6月27日　ロイター通信
『カリフォルニア州、モンサント除草剤を発がん性認定へ 』

2018年8月11日には、アメリカの裁判所がグリホサートの使用によって末期ガンとなったと訴えた男性の勝訴を判決し、モンサント社に320億円の支払いを命じました。

2018年8月11日フランス国営『AFP通信』
『除草剤で末期がんに、米裁判所 モンサントに約320億円の支払い命じる』

2018年3月27日にはグリホサートと女性の妊娠への影響に関して、研究発表と報道がありました。

2018年3月27日
「71人のインディアナ州の女性研究によれば、尿中グリホサートは妊娠の短縮と相関関係がある」
Correlation study of 71 Indiana women suggests glyphosate in urine may be linked to shorter pregnancies

根拠となったのは以下の論文です。

2018年3月9日発表の原著論文
「妊娠期のグリホサート曝露と妊娠期間の短縮：インディアナ州出生コホート前向き研究」
Glyphosate exposure in pregnancy and shortened gestational length: a prospective Indiana birth cohort study
Environmental Health201817:23