多のう胞性卵巣症候群と鍼

2022年7月11日『BAZAAR』
「鍼は、多のう胞性卵巣症候群(PCOS)診断のわたしに希望を与えた」
Acupuncture Gave Me Hope After My PCOS Diagnosis

以下、引用。

3月に私は多のう胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された。慢性のホルモン障害である。

わたしは医師から食べていいいものといけないもののリストを受け取ったが、PCOS)について調べたり他の患者と話した限り、誰一人、同じ症状ではないことを実感した。

ある女性は月経がなく、わたしは月経が15日以上続く。どうして私たち全員が同じ治療法になるのか。それでわたしは個別化された治療法を探すと決め、鍼灸にした。

学説史としては、1935年にアーヴィング・F・スタインとマイケル・L・レヴェンタールが両側多のう胞卵巣にともなう無月経を報告し、1950年代にはスタイン=レヴェンタール症候群と呼ばれるようになりました。

1935年スタイン、レヴェンタール
「両側の卵巣の多のう胞に伴う無月経」
Amenorrhea associated with bilateral polycystic ovaries
Irving F.Stein .Michael L.Leventhal.
American Journal of Obstetrics and Gynecology
Volume 29, Issue 2, 1935, Pages 181-191

慢性無排卵、アンドロゲン過剰症、多のう胞性卵巣の3基準のうち2つ以上を満たします。

2019年のコクランシステマティックレビューは「鍼治療の効果は明らかではなかった。同様の理由で臨床妊娠率と流産率における鍼治療の効果も明らかではなかった。鍼治療は定期的な月経の回復を改善する可能性がある。鍼治療は偽鍼治療と比較して、おそらく副作用を悪化させた」としています。

2019年6月2日「コクランシステマティックレビュー」
「多のう胞性卵巣症候群の鍼」
Acupuncture for polycystic ovarian syndrome
Chi Eung Danforn Lim
Cochrane Database of Systematic Reviews
published: 02 July 2019

2020年5月のシステマティックレビューは「鍼灸が出産、妊娠、排卵を促進する可能性があることを裏付ける十分な証拠はなかった。ただし、鍼灸は月経周期の回復を促進するだけでなく、PCOS患者のLHとテストステロンのレベルをダウンレギュレーションする可能性がある」と結論しています。

2020年5月
「多のう胞性卵巣症候群の鍼の効果:ランダム化比較試験のシステマティックレビューとメタアナリシス」
Effectiveness of acupuncture in polycystic ovary syndrome: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
Jielei Wu et al.
Medicine (Baltimore). 2020 May 29;99(22):e20441.

https://www.harpersbazaar.com/…/a40460431/acupuncture-pcos…/

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