平安時代の経穴学:三陰交

『医心方』巻ニ
三陰交ニ穴
在内踝上八寸骨下陷中、
刺入三分,留七呼,灸三壮。
主足下熱、
脛疼不能久立、
濕痺不能行。


唐代の『外台秘要』巻三十九では「足底部のほてり(足下熱)、脛が痛み、長い時間、立つことが出来ない(脛疼不能久立)、湿痺により、歩行が出来ない(濕痺不能行)」と、やはり『明堂』を引用して記述しています。

《外台秘要》卷第三十九
三陰交在內踝上三寸骨下陷者中足太陰厥陰少陰之會灸三壯主足下熱脛疼不能久立濕痺不能行

興味深いのは、『医心方』が血海には崩漏のような婦人科の主治を記述しているのに、三陰交には全く婦人科の主治が記述されていないことです。

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