中国・新疆ウイグル自治区 カシュガルからインドへ

2022年10月3日『ギリシャ・レポーター』
「古代ギリシャの医学の技術はまだ、こんにちインドで行われている」
Ancient Greek Art of Medicine Still Practiced in Today’s India

以下、引用。

インドでギリシャ医学に特化して研究している医大がいくつか存在する。インド・バンガロールには、2004年にインド政府による国立ユナニ(ギリシャ)医学研究所が設立された。

2020年インド医療システム国家委員会(NCISM)法に基づき、インドでは46の医大でギリシャ医学が教えられている。

インドのユーナニ・ティブの「ティブ」は医学の意味です。「ユーナニ」とは「イオニア」、つまりギリシャのことです。

ヒポクラテスの古代ギリシャ医学はイスラム圏アラビア世界に伝わりました。アラビア語では「ユナニュ・ティブ」です。

インドは13世紀頃からイスラム化し、16世紀からはトルコ系イスラムのムガル帝国が支配したイスラム世界です。

そして、インドのユナニ医学は、なんと中国の新疆ウイグル自治区カシュガルにルーツがあるようです。インドのユナニ医学の王冠なき王、ハキーム・アジュマル・カーンは、トルキスタンのウイグルのカシュガル市からムガル帝国の創始者パープル大帝に使えるためにやって来ました。

以下、引用。

インドにおけるギリシャ医学の大学者、ハキーム・アジュマル・カーンの先祖は、現代の中央アジア、トルキスタンの都市カシュガルからやってきた。

ユナニ医学はギリシャの神々を信じるヒポクラテスのギリシャ医学から始まり、ローマの神々を信じるローマのガレノスに伝わりローマ医学となり、イラクのバクダッドの知恵の館でネストリウス派キリスト教徒に翻訳されて、イラン(ペルシャ)のラージーやイブン・スィナーがアラビア伝統医学・イスラム伝統医学として完成し、スペインのコルドバ王国ではユダヤ教を信じるユダヤ人達が担い、トルキスタンのウイグルのカシュガルからインドに伝わります。

さらにインドでアーユルヴェーダと融合し、現在はインドのイスラム教徒が受け継いでいるのがユナニ医学です。
この伝統医学は、時代ごとに担っている民族や宗教が異なっているのです。

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