2024年11月24日
「小雪は既に過ぎ、今年の冬は暖冬ですか」
小雪已过,今冬会是暖冬吗?
以下、引用。
『素問・気交変大論』『素問・五常政大論』の記載を根拠に、2024年の気候の特徴は『雨湿流行』である。
2024年は土運大過で、立冬後4日(2024年11月11日)から大寒後13日(2025年2月1日)は、主運は太羽で客運は少徴であり、寒気がおおいに盛んとなり、病は腎と肺に多発する。
2024年の冬は寒と湿があい、寒湿が天地の間に集まる。天空は寒く暗く、大地は霧などで見通しが悪く、寒さに震える。
私は現在、毎日、足三里に半米粒大八分灸を10壮、陽陵泉に糸状灸の透熱灸3壮して灸痕をつくり、陰陵泉に米粒大八分灸を10壮しています。これは糸状灸と八分灸の練習の意味もありますが、養生が目的です。2024年12月から2025年の5月くらいまで湿が強くなると予測しているからです。
2024年は「甲辰(きのえ・たつ)」です。十干の甲は、木・火・土・金・水の五運では土運太過です。十二支の辰、風・火・暑・湿・燥・寒の六気では、太陽寒水司天、太陰湿土在泉になります。一年の前半は寒気が支配し、後半は湿気が支配します。
二十四節気の小雪からは終の気となります。
终之气,自小雪日午正,至大寒日辰正,凡六十日有奇,主位太羽水,客气太阴土,中见土运,气与运符,地气正,湿令行,阴凝太虚,埃昏郊野,民乃惨凄,寒风以至,反者孕乃死,宜治太阴之客。
太陽寒水が主気で、太陰湿土が客気です。土運太過で、太陰湿土司天で重なる天符です。「湿気の命令がめぐり」「陰が凝して」「野外は暗く」「寒風がいたり、かえって孕むものは死ぬ。太陰の湿気を治療するが宜しい」となります。
2025年は乙巳(きのと・み)です。乙年の五運は金運不及、巳年の六気は厥陰風木司天、少陽相火在泉です。
1年間の前半は風気、後半は火気が支配します。初の気と二の気は以下の通りです。
初の気の主気は厥陰風木(風気)であるが、乙巳年の客気は陽明燥金(燥気)であり、乙巳の五運は金運なので六気の燥金と五運の金運が重なる。厥陰の気と交わり春令をめぐらせ、金と木の気がそろい、寒冷気が粛降し始めて殺気が至る。民は右の下に寒を病む。陽明経の燥気を治療するのが宜しい。
ニの気は春分の卯日から小満の丑日に至る凡そ60日余りである。少陰君火が主気であり、乙巳の客気は太陽寒水(寒気)であり、五運は金運であり、金と水があうため、寒気は去らず雪が降り水が氷り、殺気が変化を施す。霜がすなわち降り、草は上で枯れる。寒冷な雨がしばしば至り、寒が極まると陽気に転じて、民は中に熱を病む。
Thanks to Nordseher for a beautiful featured image!
コメント