北海道で実技講習会「耳鍼の概要と治療の実際」を行いました

2025年5月25日、北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センターにおいて、「耳鍼の概要と治療の実際」と題して講義をさせていただきました。

午前中は、耳鍼の歴史と耳の独特の解剖用語について話しました。WHO標準の耳穴を取るには、「耳垂(LO)」や「耳輪(HX)」などの解剖学用語が必要となります。ご自身でも学ばれていたり、予習してくださった先生方が多く、お一人お一人の耳を触ってお伝えしたところ、「思っていた場所と違う」と言われることがありました。耳穴のテキストは平面なので、立体的な耳とズレが生じやすいです。この場合、持参した小型の耳模型を触っていただき、概念をお伝えしました。

午後からは耳の解剖用語の残りを解説した後、デモンストレーションを行いました。

まず、左肩を動かすと痛みのある女性の耳に4本の鍼を刺し、動かしていただくと「痛みがない!」と驚かれていました。全盲の先生方には、鍼を触って確認していただきました。次に腰を背屈すると、痛みのある男性です。この方はフランス式耳穴の左の「腰椎」に圧痛があり、難しかったですが、なんとか変化できました。最後に、内臓疾患の耳鍼として、ノジェ式の脈診と組み合わせた耳穴探索の実技をお見せしました。

質疑応答ではたくさん質問が寄せられ、先生方の熱心さに感動しました。 臨床をされている先生のご参加が多く、耳鍼に興味を持っていただいたようで、本当に嬉しかったです。

講義後、主催してくださった先生方と話をして、北海道の先生方の鍼灸への情熱にとても心を動かされました。このような実り多い時間を過ごすことができたのは、参加者の先生方のご協力と運営頂いた先生方のご配慮のおかげであると深く感謝しています。本当にありがとうございました。

Thanks to 札幌観光協会 for a beautiful featured image!

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