北海道で実技講習会「手指鍼の概要と治療の実際」を行いました

2026年5月4日、北海道札幌視覚支援学校で「手指鍼の概要と治療の実際」をテーマに講義をさせていただきました。

午前中は、手鍼の入門篇として中国式の手鍼を行いました。落枕(らくちん)を含む頚咽区(けいいんく)で肩こりをとり、腰痛点を含む腰腿区(ようたいく)で腰痛をとります。

参加者の方で肩こりのある方にデモンストレーションを行い、頚咽区で肩こりを変化させます。次に患者役の方が施術者側になり、指で頚咽区を押してで肩こりを変化させるのを体験していただき、私が寸3二番の鍼で刺して肩こりを変化させました。その後、患者役として手鍼を受けた参加者が、次に施術する側にまわり、肩こり・腰痛を変化させるという実習を行いました。講義と実技の中で、参加者全員の理解が深まる非常に良い質問がいくつもありました。


午後は、韓国の柳泰佑(ユテウ)先生の高麗手指鍼と中国の方雲鵬(ホウウンポウ)先生の手象鍼の倒象を講義しました。私の手鍼は手象鍼であり、フェーズ1は中国式の手鍼療法です。フェーズ2は韓国式の高麗手指鍼、フェーズ3は方氏手象鍼という組み立てになっています。

てい鍼とパイオネックス・ゼロを使って、デモンストレーションを行いました。フェーズ1の中国式手鍼は、初心者でも指圧で症状を変化させることができることがメリットですが、鍼で精密に深部にあてるのが難しいことがデメリットになります。高麗手指鍼は、ツボさえ見つけることができたらパイオネックス・ゼロのような軽微な刺激でも症状を変えることができるのがメリットで、敏感タイプに使えます。デメリットは、ツボをみつけるのが難しいことです。

こういった遠隔取穴による実技は、1回の講義のなかで1人か2人は実技デモをしても効果が出ないことがあり冷や汗をかくのですが、今回は、本当に珍しいことですが、ほぼ全員の方に実技デモを受けていただいて効果を出すことができました。ある腰痛の方には、方氏手象鍼の倒象で症状を緩和できました。他にも、股関節痛やひざ関節痛など難しいものが多く、チャレンジングで楽しい時間でした。

1995年頃から手鍼をはじめたので、31年の臨床を振り返り、自分なりの手鍼療法の集大成となる講義ができたと思っています。参加者の先生方からは本質をついた質問が多く寄せられ、お答えするたびに自分の中でも気づきがありました。良い講義ができたのは、熱心な参加者の先生方、数々の手配をしてくださった先生方のおかげと深く感謝しています。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。

Many thanks to @mabubu1 for a beautiful featured image!

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