2024年8月16日 ドイツ・マールの新聞『マーラー・ツァイツング』
「子どもと小児精神医学でのツボ指圧:激怒したとき、ここを指圧する」
Akupressur in der Kinder- und Jugendpsychiatrie „Wenn ich wütend bin, drücke ich hier ganz fest!“
以下、引用。
手のツボを指さして「怒っているときはここを強く指圧する」と5歳の男の子、リチャードは言う。レックリングハウゼン地区にある LWL クリニック マール ジンセンの親子ユニットの子供たちは、この特別なポイントを「鎮静ポイント(ルーイヒ・プンクト)」と呼ぶ。興奮が急激に高まっていることに気づいた少年は、指でここを押して10数える。
「感情はさまざまな臓器に割り当てられている。肝臓は激怒、怒り、攻撃性、心臓は喜び、腎臓は恐怖などと関係している。これらのツボを押すと気分が変わる」
ツボは肺経の金穴である経渠(けいきょ)穴に見えます。五臓と五行と五志(怒・喜・思・憂・恐)からの推測ですが、金経の金穴である経渠で、肝臓の木の亢進を抑制する韓国の舎岩鍼法の考え方でしょうか。
一昨年と昨年、臨床心理学関連の講義をした際に、ツボを使ったトラウマ治療法のTFT(思考場療法)やEFT(感情解放テクニック)を紹介し、体験してもらう演習を行いました。2年連続で「心理療法で受けたことがある」という受講者がいました。想像以上に、日本の心理療法の世界でもツボを使った身体志向のトラウマ治療法が普及していることに驚きました。
おそらく、ドイツでも心理学の領域で身体志向の心理療法が浸透しているのではないでしょうか。韓国では既に韓医師によるトラウマのツボ療法EFTに保険支払いがあります。
身体志向の心理療法は、1987年にフランシーン・シャピロが開発したEMDR(眼球運動による脱感作および再処理法)、
1980年頃に心理学者の故ロジャー・キャラハンが開発したツボ療法、TFT(思考場療法)、1996年にアメリカ人のエンジニア、ゲアリー・クレイグが開発したツボ療法、EFT(感情解放テクニック)などが代表的です。
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