「偏差(へんさ)」とは気功の用語で、詳しくは「練功偏差(れんこうへんさ)」と言います。 偏差は気功による副作用のことで、頭痛、めまい、お腹のはり、動悸、手足の感覚異常、不眠、恐怖感、焦燥感、体の異常な動き、「走火入魔」と言われる幻聴や幻覚などの症状が報告されています。
走火入魔は「気功反応性精神病」という名前でWHOの国際疾病分類ICD-10にも記載があります。日本では古くから「禅病」や「魔境」、チベット医学では「ニヤムス」と呼ばれる瞑想中の病気がありました。予防法があり、知識がある気功指導者は対応が可能です。
しかし、精神疾患をお持ちの方は偏差が起こりやすい傾向があります。偏差が起こるとマンツーマンで対応する必要があり、他の参加者への指導が行えません。ですので、セミナーに関しては、精神疾患の既往歴がある方は参加をご遠慮いただいています。ご理解頂ければ幸いです。
偏差については『中国気功学』などに詳しい記述がありますので、こちらもあわせてご参照ください。
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