沖縄の民間医療

 

「沖縄における伝統的民俗医療資源の研究–瀉血・吸血に関する考察」
林 美枝子
『北海道民族学』 (4), 16-30, 2008

 

この論文は、あまりに面白過ぎました!
鹿児島県では灸のことを「えつ」と言いますが、沖縄県では「やーちゅー」といいます。

「漢方や鍼、灸の知識を持っている『藪医者(ヤブー医)』と呼ばれた専門家もいたため、沖縄では古くから、『ユタ(巫女)半分、医者半分』と言われてきた」そうです!

私の愛する沖縄の今帰仁や本部では、瀉血は「ブーブー」と言われていたそうです!

特に、生まれた子どもの胎毒をとる頸部や背中上部の瀉血がおこなわれていたそうです。

兵庫県、淡路島出身の学生に淡路島では乳幼児の刺絡がおこなわれていたということを聞いたことがあり、なんだか似ています。

 

この論文があまりに面白かったので著者の林美枝子さんの研究を調べてみると、「伝統的民俗療法の処方復活について」で沖縄の猫肉の薬膳を調査されていました!

沖縄には喘息の薬膳として、「マヤーのウシル(ネコのお汁)」という郷土料理があるそうです!
初めて知りました!
日本語ウィキペディアにも載っている!

中国の広東省やチワン族自治区、ヴェトナムなどで猫食文化があることは知っていましたが、まさか沖縄に猫肉の薬膳があるとは知りませんでした!

 

 

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