2019年は己亥(つちのと・い)の歳です。
己は足太陰脾経、亥は手少陽三焦経となります。
五運六気学説では土運不及、厥陰風木司天、少陽相火在泉となります。
初の気:主気は「厥陰風木」で、客気は「陽明燥金」
二の気:主気は「少陰君火」で、客気は「太陽寒水」
三の気:主気は「少陽相火」で、客気は「厥陰風木」
四の気:主気は「太陰湿土」で、客気は「少陰君火」
五の気:主気は「陽明燥金」で、客気は「太陰湿土」
終の気:主気は「太陽寒水」で、客気は「少陽相火」
「土運不及」はイコール「木運太過」なので、木運太過と厥陰風木が重なります。木克土の年となります。风化三、湿化五、火化七なので風湿熱です。
己亥の初の気です。
初の気は戌年の大寒の亥の日(1月26日)にはじまり、春分の初酉(3月25日)に終わる約60日であり、少角木に応じ、客気は陽明燥金であり、中見は土運で、土は金を生じ、清化がめぐり、寒は粛しはじめ、殺気が至り、民は寒を右の下に病む。陽明の客気を治療するが宜しい。酸味で補い、辛味で瀉し、苦味で泄する。歳穀は青であり、間穀は黍であり、燥邪を制すれば害することはできない。
二の気は春分の酉の日(3月25日)から小満の未日(5月22日)までの60日余りであり、主気は火気であり、客気は寒水であり、中見は土運であり、湿邪と寒邪が合い、舒栄の化をめぐらせる。寒が去らなければ雪水が凍り、殺気が化を施し、霜がすなわち降り、名草は上にこげ、寒雨がしばしば至り、陽が回復すれば民は熱を中に病む。太陽の客気(寒)を治療するが宜しい。苦味でこれを補い、鹹味でこれを瀉し、苦味でこれを堅し、辛味でこれを潤す。歳穀は蒼が宜しい。間穀は稷であり、寒邪を制御すれば害はない。
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