2017年8月7日
「立秋だが暑気はいまだに消えず、養生では肺を潤すことを先となす」
立秋暑氣未消 養生以潤肺為先
以下、引用。
秋は肺の季節であり、われわれが肺を保養する理由である。肺は滋潤を喜び、乾燥を嫌う。
辛いものは簡単に肺を瀉して弱らせ、酸っぱいものはよく肺気を収歛させる。季節の食べ物はゆっくりと調整する必要があり、この季節に進んで羊肉(熱性)、葱(辛味で肺の野菜)、生姜(辛味で発散する)を食べるのはよくないが、酸味のフルーツを多くすると良い。
【飲食はあっさり淡いものが良い】
夏に苦しんだために脾胃の機能は減弱する現象があり、滋膩養陰の食品をとりすぎるとただでさえ脾胃に負担が加わっているのにさらに加えることになる。長期に渡って胃腸が虚弱になると、さらに消化機能がおかしくなる。このため、立秋には進んで清補してしつこくない食品が良い。日常では潤燥生津のたべものである梨、百合、蓮子(ハスの実)、銀耳、ナツメ、レンコン、アズキ、ハチミツなどをとると良い。
秋にできる梨は甘味・寒性で、肺経に入って咳止め薬になります。柿は甘味・寒性で、肺経に入って気を下に降ろします。これらは生津といって体液を増やし、潤肺といって肺を潤す作用があります。
8月の立秋以降は肺の季節なので、鼻水やノドの痛みなど肺の症状が増えます。
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