佐藤彰洋 2020年3月21日
社会的距離戦略における減少目標値の解釈
この横浜市立大学の佐藤先生のブログ記事は素晴らしいです。
以下、引用。
『兵庫県では2020年3月20日現在の条件はもっと厳しく(通勤時間を)
90分/日×9%=8.1分/日
以下まで減少させなければ流行を終息することができない水準にまで危険性が高まっているという計算になります。すなわち兵庫県の人々は極めて短期間の公共交通の利用に限定し、不用不急の外出は行わないなどヒトとの直接接触機会を有意に減少さるほどの大きな行動変化をおこさなければ感染拡大を抑止し、この流行を終息することができない危険な水準にあると考えます。
兵庫県で同様に1週間あたり50人のヒトとの直接接触を行っている人を考えてみると、減少目標値q=9%の達成はもっと厳しくなり、
50人/週 × 9% = 4.5人/週
という計算結果となります。
終息させて以前の生活に戻りたいと思うのであれば、1週間当たり50人と会っている人は1週間当たり、4.5人とだけの直接的な接触にとどめ、頻度を低下させるような大きな行動パターンの変化を作り出すことが必要です。
直接接触頻度を減少させたこれまで直接会っていた人々との意思疎通については、電話やビデオ会議、電子メールなどに置き換えをし、直接接触を伴わないような連絡や会話の代替手段を行うことで直接接触頻度の減少を試みます。
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