シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)

 

2019年7月22日
「いかにして鍼はシンスプリントを治療するのか?マットカリソンの研究」
How Acupuncture Treats Shin Splints: A Study by Matt Callison

 

元記事が載っているアキュパンクチャー・バズは面白いです。また、著者のマット・カリソンさんはスポーツメディスン・アキュパンクチャーの教育に携わっているようです。

 

「シンスプリント(Shin Splints)」の「シン」はむこうずね、「スプリント」は副木や腓骨の意味があるようで、脛骨過労性骨膜炎と訳されているMTSS:Medial Tibial Stress Syndromeと呼んだほうが医学的には望ましいです。

 

最新の総説文献は以下のように表現しています。

2019年「ミーディアル・ティビアル・ストレス・シンドローム」
Medial Tibial Stress Syndrome
Charles J. McClure; Robert Oh.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK538479/

※MTSSは専門家以外の素人によってシンスプリントと呼ばれている。

 

以下、引用。

【シンスプリントの鍼】

鍼師によって異なる多様なテクニックがシンスプリント治療に用いられている。あるものは腓腹筋の特定のツボを使い、他のものは脛骨の近傍に鍼を挿入する。それらの代替として手くびと肘の真ん中に鍼を挿入し、左足のシンスプリントなら鍼は対応する右手におこなう。

 

これはまさに平衡鍼です。

 

実験で使われたのはヒラメ筋、腓腹筋、後脛骨筋のモーターポイントが使われ、さらに2穴から3穴、触診による圧痛・阿是穴が脛骨内縁にそって使われた。他には治療家がバランスをとるために反対側の経絡から取穴された。5分間の推拿マッサージテクニックが鍼のあとに加えられた。

 

という手技のようです。論文は置鍼している鍼の写真入りで、以下のURLで読むことができます。

 

Acupuncture for Tibial Stress Syndrome (Shin Splints)

 

 

 

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