引用:The Trigger Point & Referred Pain Guide, Vastus Lateralis Trigger Point Diagram
膝蓋骨直上の大腿直筋を把握できれば、外側広筋は容易に触診できます。腸脛靱帯よりも後ろ、大腿二頭筋よりも前の広大な部分です。個人的に思うのは、大腿直筋には触診のコツがありますが、外側広筋も手根圧迫などにコツが必要です。トリガーポイントは結構、深部にあるので正確に圧迫するのが難しく、しかも深部にあるので鍼で当てるのは難しい部分です。
ツボでは胃経の伏兎(ST32)、陰市(ST33)、梁丘(ST34)と胆経の風市(GB31)、中瀆(GB32)、膝陽関(GB33)です。
イギリスのピーター・バルドリーは「外側広筋のトリガーポイントが胆経の足陽関(GB33)に近い位置に形成されることは注目されるべきことである(316ページ)」と指摘しています。
以下、ジャネット・トラベル、『トリガーポイント・マニュアルIII IV』3巻より引用。
大腿の外側全体と膝の外側に関連痛をもたらすことがある。時々は大腿の外側の痛みは上へ拡がって骨盤の腸骨稜にまで及ぶことがある。
患者が歩行による痛みを訴え、その痛みが膝を含めた大腿の外側面に分布しているようなら、外側広筋のトリガーポイントが原因となっているかも知れない。外側広筋にトリガーポイントを持つ患者は患側を下にして横臥するとその痛みが睡眠を防げると訴える。
椅子から立ち上がるときに膝を伸ばしたり曲げたりするのが困難になる。
外側広筋のトリガーポイントの独特な特徴は時に上部に拡がって大腿の外側部分にまで及ぶが、膝蓋骨の外側縁の周囲の痛みのほかに膝蓋骨の固着がある。
p251
起始:大転子 停止:膝関節包の外側膝蓋支帯
作用:膝の伸展 神経:大腿神経
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