2019年6月29日「慢性腰痛マネージメントにおける中国とフランスの耳鍼の貢献:ランダム化比較試験」
Contribution of Chinese and French ear acupuncture for the management of chronic back pain: A randomised controlled trial.
Moura CC, et al. J Clin Nurs. 2019.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31237981/
以下、引用。
【結果】痛みの深刻さは、治療期間中、顕著に中国式耳鍼で減少した。日常生活においては中国式耳鍼とフランス式耳鍼の両方が疼痛を減少させた。しかし、治療前と治療後を比較すると中国式耳鍼は統計的に有意な顕著な疼痛減少を起こした。
これは中国式耳鍼とフランス式耳鍼を腰痛に対して、比較しながら用いてきた臨床家なら納得の結果です。
しかし、腰痛は中国式が相対的に優れている印象はありますが、膝痛に関してはフランス式耳鍼の圧勝という印象があります。これこそが世界中の優秀な頭脳が議論し続けても結論が出ない理由だと思います。
現状は議論を整理しつつ議論を深める段階であり、経済力や政治力で無理に標準化を進めれば、将来に禍根を残す可能性が極めて高いです。それは少なくとも科学ではありません。一人の臨床家としては、検証を継続し続けるだけです。
Contribution of Chinese and French ear acupuncture for the management of chronic back pain: A randomised controlled trial
Caroline de Castro Moura BSN, RN, MSN Erika de Cássia Lopes Chaves PhD Tânia Couto Machado Chianca PhD Silvia Graciela Ruginsk PhD Denismar Alves Nogueira PhD First published: 25 June 2019 https://doi.org/10.1111/jocn.14983
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