腰痛と脾の大絡「大包」穴

 

1996年「大包穴と支正穴の組み合わせによる急性腰部捻挫の治療」
大包穴配支正穴治疗急性腰扭伤
何微
《甘肃中医学院学报》 1996年03期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-GSZX603.024.htm

 


中国のデータベース研究に求めているのは、自分では絶対に思いつかない視点です。この「大包」穴による急性腰部捻挫の鍼治療は絶対に思いつかないと思います。

 

大包は脾の大絡です。昔、パニック障害で「全身の力が抜ける」という患者に側臥位での大包の直接灸が著効したことがあります。これは後で『霊枢・経脈篇』の「全身の力がみな抜ける」なのかと思いました。


脾之大络,名曰大包。出渊腋下三寸,布胸胁。实则身尽痛,虚则百节尽皆纵。此脉若罢络之血者,皆取之脾之大络脉也。
『霊枢・経脈篇』

 

 

中国での大包穴の使用は全身の疼痛のようです。

1988年「大包穴への鍼刺による急性捻挫の治療」
针刺大包穴治疗50例急性扭伤
徐静霞
《上海针灸杂志》 1988年04期
http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTOTAL-SHZJ198804021.htm

主要扭伤部位腰部40例,其余部位颈项6例,胸2例,背2例。

腰部40例、頸項部6例、胸2例、背2例と、やはり腰部が多いです。

 

 

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