梶原性全先生の『頓医抄』は、中風や吐逆などの病証の薬の処方が論じられた後、ほとんどの病証で灸論があり、しかも秘伝灸がたくさん掲載されています。鎌倉時代の灸を研究したい方にはお勧めです。
「吐逆」は嘔吐の意味で、『頓医抄』は心兪に灸100壮です!
深谷伊三郎先生は「胃の六つ灸」などの記述で繰り返し、胃の反応は心兪穴あたり出ることを指摘されており、鎌倉時代の梶原性全先生も胃の症状である吐逆で心兪穴の灸を記載されていることに感動しました。
『頓医抄』はYouTube、東洋医学の最新情報 vol.16「東洋医学の歴史2(鎌倉)」でも取り上げていますので、ぜひあわせてご参照ください。
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