春は生殖の季節

 
 
2007年3月22日 科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』
「事実かフィクションか? スプリング・フィーバーは現実の現象である」
 
 
スプリング・フィーバーは、辞書では以下のように定義されます。
 
春先になって(性的)エネルギーが高まってホルモンのバランスが崩れ、それが身体および精神にさまざまな症状となって現れるもの。症状が強く表れるものは季節性情動障害(SAD)に分類される。一方で、エネルギーが低下して鬱状態になる場合もスプリング・フィーバーと呼ばれる。
 
以下、引用。
 
コロンビア大学医学センターの光療法と生物リズム研究のディレクターであるミヒャエル・ターマンは「スプリング・フィーバーは医学的診断カテゴリーとして定義されていない」という。
 
「研究では、ほ乳類の性的行動には季節パターンがある。サバイバルをうながすためである。同じ傾向が、野ウサギとシカに観察される。生物学的観点から、ほとんどの種類の動物、そしておそらく植物でさえ、行動と生理学に季節変動がある。人間の受胎率には季節周期がある」と、国立メンタルヘルス研究所で、生物リズムと生殖について2001年にレビュー論文を『生物リズムジャーナル』に発表したトーマス・ウェアーは述べる。
そのレビューでは、春に多くの出産があった。
 
16世紀には、3月に平均で20パーセントも出産スパイクがあった。これは赤ちゃんを妊娠したのは6月であることを意味するが、400年にわたって、平均は10パーセントの出産スパイクだったとミシガン大学人口研究センターのデビッド・ラムは述べる。
 
研究はまた、体外授精の成功率さえ、同様に季節ピークがある事を示している。
 
 
人間でも春が生殖の季節であり、体外授精でさえ、季節ピークがあることは知りませんでした。不妊の鍼灸治療をされている先生は、いまがチャンスです。
 
 

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