チベン漢方

 

 
2021年、夏の甲子園で智弁和歌山と智弁学園(奈良)が決勝戦を戦い、智弁和歌山が優勝しました。
 
智弁学園の創設者、大森智弁さんは真言宗でしたが、1934年に弁財天の天啓を受けて新宗教「弁天宗」として病気治しを行い、1939年に医師法・薬事法違反で逮捕されたそうです。
 
1957年に大森智弁さんの次男、大森祥二さんが薬剤師資格を取り、チベン製薬を創立したそうです。弁天宗創始者の大森智弁さんが奈良県吉野の出身で、幼少期から山で祖母と薬草を採取していたそうです。ウィキペディアのチベン製薬では、「修行の道の中で智辯は薬草を用いて病気で苦しむ人々を救っていった。これがチベン製薬の源流となる」と記述されています。これは知りませんでした。
 
「のぼせひきさげ 桔梗智辨 女神湯」はオウレンやモッコウやブクリョウなど、内容は漢方です。
 
 
戦前は「霊術」と「病気治し」の時代であり、「宗教」と「病気治し」が一体化していた時代だったのだと感じました。滋賀県や奈良県の漢方は、修験道など宗教と近い位置にある印象です。
 
 
宗教社会学の論文は以下になります。
 
 
1998年「辯天宗の水子供養について : 民俗宗教の一つの動き(ワークショップ(3)東アジア世界における民俗宗教の持続と変容)」
星野 智子
『宗教と社会』1998 年 3 巻 Suppl 号 p. 83-89
 
 

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