ポーランドの医師バルトス・チェミエルニスキが『エビデンス・ベースド・アキュパンクチャー』に発表した『不整脈』2015年
以下、引用。
2008年にすでに8つの比較臨床試験を使ったレビューが出版されており、87パーセントから100パーセントの患者が鍼の後に正常な脈リズムとなり、最低でもいくつかのケースでは鍼は不整脈に効果のある方法だと確信を持てた。
2008年ミネソタ大学のレビュー論文「鍼の心筋性不整脈への効果:文献レビュー」
The effects of acupuncture on cardiac arrhythmias: a literature review.
VanWormer AM, et al.
Heart Lung. 2008 Nov-Dec.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/18992625/
これは診療のたびに脈診して、鍼灸の後に不整脈が消失した症例を経験していない人にはにわかに信じがたいとは思います。
以下、引用。
最近の臨床試験を含む結果では、鍼は電気除細動後の患者の心房細動の再発予防に効果がある。
この試験では鍼はアミダロンの薬物療法と同じ効果があり(鍼グループは35パーセントが再発し、アミダロンのグループは27パーセントだった)、その効果はコントロールや偽鍼グループより大きかった。
2011年論文
「電気除細動後の心房細動再発予防の鍼の効果」
Efficacy of Acupuncture in Preventing Atrial Fibrillation Recurrences After Electrical Cardioversion –
ALBERTO LOMUSCIO et al.
Journal of Cardiovascular Electrophysiology
Volume 22, Issue 3
March 2011 Pages 241–247
以下、引用。
ギリシャからの一例報告では電気鍼はペースメーカー患者に使っても安全であったという報告はあるけれども、電気鍼はペースメーカーの機能を阻害する可能性は報告されている。
「低周波鍼のペースメーカーへの影響」
The influence of low frequency acupuncture on a demand pacemaker.
Fujiwara H, et al.
Chest. 1980.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/7471851/
「症例報告:ペースメーカー患者への電気鍼」
Electroacupuncture on a patient with pacemaker: a case report.
Vasilakos DG, et al.
Acupunct Med. 2011.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/21386114/
以下、引用。
心拍変異度(HRV)は心拍と関連する重要パラメーターである。
初期のレビューでは鍼が心拍変異度(HRV)パラメーターに影響するという事は難しかった。
2010年「鍼と『心拍変異度(HRV)』:システマティックレビュー」
Acupuncture and heart rate variability: a systematic review.
Lee S, et al.
Auton Neurosci. 2010.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/20304708/
以下、引用。
しかし、3年前により多くの臨床試験の合算の結果、鍼が心拍変異度(HRV)を改善することが確証された。
2012年「鍼と心拍変異度(HRV):メカニズムを理解したシステムレベル・アプローチ」
Acupuncture and heart rate variability: a systems level approach to understanding mechanism.
Anderson B, et al.
Explore (NY). 2012 Mar-Apr.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/22385564
不整脈は中国語の心律失常であり、中医学の心悸の範疇に入ります。
2017年7月「不整脈の治療の中の鍼灸の応用研究と発展」
针灸在治疗心律失常中的应用研究进展
江磊磊 许砚之 吴文忠
《江苏中医药》 2017年07期
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