2017年Netflixドキュメンタリー
『健康って何? (WHAT THE HEALTH)』
2015年10月25日『ロイター通信』
「加工肉に大腸がんリスク、WHO専門機関が報告」
映画『健康って何?』は、2015年にWHO世界保健機関のIRAC国際がん研究所が「ソーセージ・ベーコンなどの加工肉は大腸がんリスクを高める」と発表したことから始まります。
このWHOの発表をキッカケに、キップ・アンダーセン監督が「健康な食」の科学的根拠を探求していくうちにヴィーガニズムと陰謀論にはまっていく様子を描いたドキュメンタリー映画です。
キップ・アンダーセン監督は、『カウスピラシー(持続可能性の秘密)』と『シースピラシー(偽りのサステイナブル漁業)』という「環境」と「食」と「陰謀論コンスピラシー」をテーマにした映画を撮っています。
2014年の『カウスピラシー』はレオナルド・ディカプリオがプロデューサーで、2017年の『健康って何?』はDC映画『ジョーカー』のホアキン・フェニックスがプロデューサーです。ホアキン・フェニックスは何十年もヴィーガンだそうです。
Netflix映画『ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実』は、シュワルツェネッガーがプロデューサーのヴェジタリアン・ヴィーガンのプロパガンダ映画でした。肉がいかに危険かをえがいていました。科学的にはかなり偏っていました。
Amazonプライム配信中の映画『甘くない砂糖の話』は、肉ではなく砂糖の過剰摂取こそが糖尿病の原因と描写していました。
そしてNetflixドキュメンタリー『健康って何?』は、糖質ではなく加工肉や牛乳こそが糖尿病や心臓病の原因であると告発する内容です。
私は科学論文と科学者によるレビューでファクトチェックしながら検討しましたが、そうでなければ、完全にプロパガンダ・テクニックにダマされて影響されていたと思います。
2017年7月6日
「本物のドクターが見た『健康って何?』」
A Real Doctor Watches “What The Health”
上記は映画『健康って何?』の認知バイアスの確証バイアスを指摘しています。
2017年7月11日『サイエンス・ベースド・メディスン』
「健康って何?:映画のアジェンダ」
What the Health: A Movie with an Agenda
映画『健康って何?』を「おとぎ話」として、科学の視点から徹底批判しています。
率直に言って映画『健康って何?』はヴィーガニズムのプロパガンダ映画ですが、キップ・アンダーセン監督が善意に満ちて、誠実な人物であることも疑えないです。
そして映画の全てが間違いというわけではなく、むしろ学ぶべき良い点や良い情報も沢山、含まれていて、見た方が良い映画だと思います。
食の健康被害を追求し、医療、製薬、食品の各業界が抱える数十億ドル規模にも及ぶ問題に鋭く迫っています。
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