2022年6月27日『産経新聞』
『鑑真が命をかけて伝えた漢方薬 ルーツの薬草園復興』
以下、引用。
日本に仏教の戒律を伝えたことで知られる鑑真だが、実は日本に薬草をもたらした祖でもある。
正しい仏教を日本に伝えただけでなく、薬学も広めた側面を知ってもらおうと4月下旬、境内の一角にキキョウやホソバタイセイなどの薬草や薬木約40種、約3千株を植えた薬草園を開園した。
もともと薬草園は鑑真の生誕1300年記念として昭和63年に造られたが、金堂大修理に伴い平成11年に閉園。薬草の株は信者の漢方薬局代表、野崎康弘さん(70)=岐阜市=が管理する薬草園に移された。今回、このうち約3千株を再び岐阜から寺の境内に運び、信者ら約40人が植えたという。
続日本紀によると、鑑真は薬を匂いで区別。光明皇太后が病気になったときも鑑真が献上した薬の効果があったという。東野氏は、光明皇太后が東大寺の大仏に献納した薬物の目録「種々薬帳」に掲載されている60種類の薬について「鑑真がもたらした薬も含まれているだろう。日本では手に入らないような薬を中国から命がけで多数持ってきており、すごいこと」と話す。
『医心方』にも鑑真の処方が複数、記載されています。
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