ドイツ古典中医学協会
「過敏性腸症候群のS3ガイドラインの中医学の推奨事項」
S3ガイドラインは、ドイツにおける診療ガイドラインの最高品質を意味します。
ドイツの過敏性腸症候群の鍼灸の推奨事項についての記事は面白かったです。
以下、引用。
鍼灸の有効性に関するエビデンスは、主に下痢型過敏性腸症候群に対して得られている。しかし、偽の鍼灸は同等に効果的であったため、鍼治療特有の効果には疑問がある。真の鍼が偽の鍼よりも効果的でないという発見は、鍼がプラセボ効果ではないかと疑う理由である。特に真の鍼と偽の鍼のツボが重複するデルマトームにあり、したがって同様の神経生理学的効果を生み出すという事実に基づいている可能性がある。
この優れた意見は、以下の論文で展開されたようです。
2020年トーマス・オッツ(オーストリア・グラーツ医科大学講師)
「鍼治療における分節解剖の重要性 — ランダム化比較試験の対照群における間違ったツボの選択が鍼治療の効果を最小限に抑えた理由」
Die Bedeutung der Segment-Anatomie für die Akupunktur — warum falsche Punktauswahl in Kontrollgruppen von RCTs die Wirkeffekte der Akupunktur minimiert hat
Thomas Ots
Chinesische Medizin / Chinese Medicine volume 35, pages201–211 (2020)
ドイツにおける診療ガイドラインに掲載された鍼灸の推奨事項は調べる価値があると思います。
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