パプアニューギニアで、中国医療チームが鍼灸によって寝たきりのギランバレー症候群の青年に鍼をして、立ち上がらせたという報道です。
22歳のジョンという青年が10月にギランバレー症候群となり、2カ月で手足が麻痺し、嚥下困難となりましたが、パプアニューギニアでは血液透析などの医療を受けることができず、中国チームの鍼灸を受けました。180cmのジョンは50㎏も体重が減少し、呼吸困難を起こす可能性もあります。
12月15日から中国チームは1日2回の鍼灸治療をはじめました。
用いたのは任脈と足陽明胃経、足太陰脾経で、健脾益気した。12月23日から家族の手で体をひっくりかえして督脈と膀胱経のツボを使い、さらに嚥下機能のために風池、完骨、翳風などを鍼灸する。鍼灸治療10日目、みんながみている前で足が動いた。これは神経が回復しているシグナルである。鍼灸治療17日目、ジョンは寝返りをうち、四肢を少し動かし、嚥下機能が改善し、鼻からチューブを抜いた。2022年1月下旬、ジョンはゆっくりとだが歩くことができた。2月20日、ジョンは学校に戻り、鍼灸治療は終了した。
読んでいて、感動しました。
パプアニューギニアは立憲君主制であり、国王はイギリスのチャールズ国王です。パプアニューギニアはイギリス連邦です。
日本の天然ガスの50%以上はパプアニューギニア産であり、パプアニューギニアの首都はポートモレスビーですが、第2次世界大戦のポートモレスビー作戦では、日本軍がアメリカ軍と激闘を繰り広げました。漫画家の水木しげる先生が片腕を失ったのは、現在のパプアニューギニアのラバウルです。山本五十六が戦死したのもパプアニューギニアのブーゲンビル島です。現在のパプアニューギニアは、中国とアメリカがぶつかりあう新冷戦の最前線となっています。
2018年「ギランバレー症候群の鍼灸治療の文献分析」
针灸治疗格林-巴利综合征文献分析
李洋 海英
亚太传统医药. 2018年02期 第108-110页
※结果:纳入70篇文献,分析文献特点,得出临床常用治疗措施、取穴规律、辨证分型及针灸治疗格林-巴利综合征不同措施、不同穴方的疗效差异。
2020年
「ギラン・バレー症候群の鍼の効果と安全性:システマティックレビューとメタアナリシスのプロトコル」
The effectiveness and safety of acupuncture therapy for Guillain–Barré syndrome
A systematic review and meta-analysis protocol
Zhu Fan,
Medicine (Baltimore). 2020 Jan; 99(2): e18619.
Published online 2020 Jan 10.
2022年1月2日
「免疫チェックポイント阻害薬使用後のギランバレー症候群への鍼治療:症例報告」
Acupuncture Treatment of Guillain–Barré Syndrome After Using Immune Checkpoint Inhibitors: A Case Report
Jialing Li et al.
Front Neurol. 2022; 13: 908282.
Published online 2022 Jun 2.
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