以下、引用。
中医学の耳穴療法と現代医学の神経の理念に基づいて耳穴を刺激することで臓器の機能を調節し、病気を治すことは出来るのか。中国中医科学院鍼灸研究所の荣培晶、朱兵のチームは『経皮性耳穴電気鍼ー疾病治療の新しい方法』という研究を完成させてその疑問に肯定的な答えを出した。耳穴ー迷走神経電気刺激療法は明らかにテンカンと中程度のうつ病に対して臨床効果があり、その作用機序の解明によって2019年に中医薬学会科学技術賞の最優秀賞を受賞した。
耳针激活耳迷走神经调节内脏功能的效应及机制研究
荣培晶 et al.
中国中医科学院
2011-12
ポール・ノジェ先生の子息であるラファエル・ノジェ先生のセミナーでは、耳介の皮膚が迷走神経支配であることが強調されていましたし、ポール・ノジェ先生も強調されています。
もともとフリードリヒ・アーノルドが1831年にアーノルド神経咳反射を発見し、耳介への迷走神経分布が確認された歴史があります。
2000年にカナダの医学者ヴェンチュレイラが耳介経皮性迷走神経刺激によるテンカン治療を提唱しました。
2000年「てんかん治療のための経皮的迷走神経刺激:新しいコンセプト」
Transcutaneous vagus nerve stimulation for partial onset seizure therapy. A new concept.
Ventureyra EC.
Childs Nerv Syst. 2000 Feb;16(2):101-2.