神経可塑性と眼科疾患

2019年10月16日『統合神経科学』
「鍼治療は視神経損傷に対してRNAシークエンス分析により網膜遺伝子発現を逆転させている」
Acupuncture Treatment Reverses Retinal Gene Expression Induced by Optic Nerve Injury via RNA Sequencing Analysis.
Chen J et al.
Front Integr Neurosci. 2019 Oct 16;13:59.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31680887

以下、引用。

興味深いことに風池(GB20)の場所は後頚部であり眼の場所から離れているが、このツボへの刺鍼と刺激は網膜の遺伝子調節に影響し、それは眼疾患に対して風池(GB20)が選ばれる理由を説明している。最後に、鍼治療は後根神経節(DRG)と脊髄神経を介した電気シグナルによるものであり、眼の血流を調節し、鍼治療が開放隅角緑内障の眼血流量を調節する可能性が報告されている。

鍼治療は神経栄養因子と網膜における脳由来神経成長因子の発現を調節すると報告されており、網膜での遺伝子発現と神経栄養因子の供給を調節するのかもしれない。

北京中医薬大学の研究で、マウスを対象としたものですが画期的だと思いました。

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