邵輝先生の YouTubeでヒガンバナ(石蒜)の敷薬が紹介されています。
中国では清代、呉尚先先生の『理瀹駢文』は外治法の専門書であり、薄荷、川芎、白芷、細辛などの生薬を肺兪(BL13)や天突(CV22)などのツボに貼るなど、生薬とツボを組み合わせていました。
日本の鍼灸師は臨床応用はできませんが、ツボ療法をより深く知るために知識としては知っておきたいです。
また、江戸時代の『名家灸選』にはヒガンバナの灸が載っています。
「およそ結毒、疼痛はなはだしき者、頭痛破れるが如き者、或いは項が腫れ、結核牢堅、水腫厥疝、腰臀腫痛の者」に対して石蒜(せきさん=ヒガンバナ)を敷薬してお灸します。
『名家灸選』京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00005380