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インテリジェンスの最前線

2022年10月26日『毎日新聞』
「7カ月で太陽見たのは15分 ぬれぎぬのスパイ容疑 中国で懲役6年」

日中協会の理事をつとめた鈴木英司さんは、2016年に中国でスパイ容疑で逮捕されました。

 

以下、引用。

20年11月にスパイ罪で懲役6年の実刑判決が確定し、刑務所に収監された。6年以上にわたった監禁生活で、体重は96キロから68キロに激減した。

鈴木氏は1980年代から日中友好活動に携わり、訪中歴は200回以上。日中友好7団体の一つである日中協会の理事などを歴任した。中国では北京外語大などで教壇に立ち、中国外交部(外務省)にも多くの教え子がいる。

だが今後、中国側の友人と会えば相手が捜査対象となる恐れがあり、連絡を取ることさえできない。鈴木氏は「中国の友達とは二度と会うことができない」と涙ながらに語った。

日中友好の功労者をえん罪のスパイ罪で逮捕し、59歳から65歳という貴重な6年間を中国の刑務所で過ごさせるというのは想像を超えています。

 

2022年10月、スペインの人権団体、セーフガード・ディフェンダーズが、中国はスペイン・マドリッドを含む世界中に違法に「警察の派出所」をつくり、在外中国人を逮捕して中国国内に送還していると告発したことです。

2022年9月15日『セーフガード・ディフェンダーズ』
「中国政府はマドリッドなどの海外の警察の派出所で違法な警察活動をしている」
Chinese overseas police service stations tied to illegal policing in Madrid and Belgrade

 

2022年10月24日『ニューズウィーク』
『東京にもある、中国警察の「派出所」は何をしているのか』

スペインを拠点とする人権団体セーフガード・ディフェンダーズは9月に発表した報告書「海外110番」で、中国警察当局が世界各地に「派出所」を開設していると指摘した。これまで30カ国の42都市に計54カ所を設けているという(報告書タイトルの「110番」は中国で警察に通報する際の電話番号)。

 

2022年10月22日『ニューズウィーク』
『世界各国で続発、中国人が突如「姿を消す」事件…見えてきた黒幕「海外110」とは』

世界各地では、多くの中国人が突然、姿を消すというケースが確認されていて、拠点が置かれている国の中にはその事実を問題視している場合もある。

 

在外中国人留学生たちは中国学生学者協会という組織が管理していますが、この団体は中国共産党・統一戦線工作部の下部組織であり、留学生たちを監視しています。

2017年には『ニューヨークタイムズ』で中国諜報部がアメリカCIAの諜報員を十数人の規模で射殺・逮捕したことが報道されました。

2017年5月20日『ニューヨークタイムズ』
「CIAの情報員が殺され、中国はアメリカのスパイ網を壊滅した」
Killing C.I.A. Informants, China Crippled U.S. Spying Operations

 

習近平主席の中国は、胡錦涛主席のころの中国とは違うと考えています。

 

 

 

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