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【鍼灸】手根管症候群

 

2018年4月22日コロラド州の新聞『Journal-Advocate』、「Carpal tunnel syndrome(手根管症候群)」より以下、引用。

『手の外科ジャーナル』によれば、手根管手術を受けた患者の20パーセントは完治するが、少なくとも57パーセントは、2年以内に再発する。

 

つまり、手根管の物理的圧迫は20パーセントであり、約6割は病態が違うと思われます。

 

以下、引用。

鍼灸治療は有用であり、コールドレーザーや腱マッサージもある。ダブル・クラッシュ・シンドロームなら、リスト運動や頸部の治療もある。

 

手術療法よりも、鍼灸やマッサージを第1選択枝にしたほうが合理的だと思います。

 

吴焕淦(Wú huàn Gàn:1957-)先生の『中国灸法学現代研究』の 247-250ページに「腕管综合征」、つまり手根管症候群があります。

中医学的には痺証(ひしょう)、または痿証(いしょう)に分類されます。

弁証は外邪阻滞、筋脈失養、気滞血瘀です。

治則は疏通経絡、行気活血です。

灸治療法は附子灸、棒灸、温鍼灸で大陵(だいりょう)です。
温鍼灸は、鍼をして鍼穴の周りに白芷(びゃくし)などの薬餅を置き、お灸するという『鍼灸大成』の治療法です。

これらの手根管症候群の灸治療の記述は、主穴が大陵で、配穴は八邪、列欠、内関、外関、腕骨とありますが、私は大陵の灸法だけで治るとは思いません。ダブル・クラッシュ・シンドロームの可能性が高いですし、灸による治療の場合、得気したほうが良いと思います。
熱敏灸や押し灸のほうが可能性があると思います。

 

 

<参照>
■呉煥淦等主編、『中国灸法学现代研究』、上海科学技術出版社、
https://www.ato-shoten.co.jp/index.php/product-45211.html

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