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アメリカ退役軍人省が統合医療がんクリニックをオープン

 

 
2021年7月8日『アメリカ退役軍人省(VA)』公式ホームページ
「ガンをマネージメントする新しい方法:アメリカ退役軍人省ピッツバーグは統合医療がんクリニックをオープンする」
 
 
以下、引用。
 
統合オンコロジー腫瘍学は、ヨガや鍼のような補完医療と手術や化学療法のような西洋医学を結びつける。最初のゴールは外科手術や化学療法の副作用を予防することである。
 
そのクリニックは、アメリカ退役軍人省が最初にオープンするものであり、アメリカ退役軍人省がこれから開設していこうとしているクリニックのモデルであると、ガン管理者であるリサ・デンは言う。
 
デンによると、そのクリニックはアメリカ退役軍人省のホール・ヘルス・アプローチを用いる。
 
治療はそれぞれの退役軍人に合わせて、テーラーメイドのゴールをつくる。バトルフィールド・アキュパンクチャー戦場鍼、アロマテラピー、音楽療法、アート療法、ソーシャルワーク、教会サービス、機能栄養学、マインドフルネス瞑想、レイキ霊気、ヨーガ、気功、太極拳、催眠を組み合わせる。
 
「多専門的アプローチ・チームでこれを作ります。いろいろやりたい計画があってワクワクします」とデンは言う。
 
 
現在のアメリカ鍼灸の隆盛は、アメリカ国防総省とアメリカ退役軍人省が慢性疼痛に対して、通常ケア(オピオイド鎮痛剤+理学療法や認知行動療法)をして、自殺者が激増して失敗した歴史があります。
 
そこで多専門的アプローチである鍼やヨーガ、マインドフルネス瞑想や催眠を取り入れた統合医療アプローチに方針を転換して成功しました。
 
慢性疼痛の次はガンの統合医療アプローチです。ちなみに日本で多専門的アプローチとして流通しているのは、アメリカ退役軍人省が大失敗して見切りをつけた通常ケア(オピオイド鎮痛剤+理学療法や認知行動療法)」です。
 
「学問分野」のことを「ディシプリン(Discipline)」と言います。もともとは「弟子・門人・使徒(ディサイプル:disciple)」という単語が起源であり、門人の教育という語源から「学問分野」や「学者コミュニティー」を意味します。学問領域が異なると、常識が異なってきます。「オピオイド鎮痛剤+理学療法+認知行動療法」が単一ディシプリンなのです。
 
もともとは、クリエイティブで問題解決指向のアプローチをするために、アメリカ軍産複合体が軍事プロジェクトでマルチ・ディシプリナリー・アプローチを始めました。
 
また、イギリスで都市計画を創る際に、建築家だけでなく、社会学者、心理学者、経済学者、エンジニアなど、まったく異なる分野の専門家たちに共同作業をさせることでクリエイティブな問題解決法が出てきます。
 
アメリカ軍の文化として、未知の分野に対して、クリエイティブで問題解決指向のアプローチを採用する側面があります。真珠湾で奇襲を受けて戦艦を沈められ、緒戦で負け続けたアメリカ軍は、太平洋の諸島を攻略するためにロンドン会議時代の戦艦重視を捨て、陸海空を統合した上陸作戦を担当する海兵隊新戦術を採用しました。
 
沖縄の上陸戦で海兵隊が大苦戦したら、今度は空軍創設前のアメリカ陸軍航空部がB52爆撃機を使って都市爆撃を採用し、さらに人類初の大量破壊兵器を使用しました。
 
オバマ大統領時代は、特殊部隊ネイビーシールズによる暗殺や、ドローン無人機攻撃、インターネットを駆使したハイブリッド戦によるプロパガンダ戦争を開発し、「新しい戦争」に適応してアップグレードしました。常に「問題解決のために新しい解決法をクリエイトする」のです。そして多様性こそがクリエイティビティの秘密なのです。
 
 
 
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